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石井製麺所通信

石井製麺所通信

2023年12月18日 【Vol.27】メンコレ⑥/カラフルな食材を練り込んだ素麺の存在感

 

 

【お!いしい けんぶんろく】 Vol.27

メンコレ⑥/カラフルな食材を練り込んだ素麺の存在感

 

 

 

 

このブログを書き出してから、様々な産地を調べたり、食材を練り込んだ手延べ素麺・麺を調べたりしてきました。

それは、弊社が新しい取り組みとして様々な企業様とのコラボ商品やOEM商品のご依頼をいただくようになったことも、ひとつの理由です。

調べてみると実に色々な手延べ素麺(特殊麺)がありました。

また、他の麺類の製麺に対する進化を知ることで手延べ素麺の可能性ややりたいことも色々と出てきました。

 

その方向性のひとつとして、先日お伺いした石丸製麺の石丸社長のお言葉がとても心に残っています。

「産地の特産品を活かした素材を利用し、新しい価値を創り出し、一緒に地域を元気にしていく。それを“うどん”で実現していく」

といったお言葉でした(少し美化して言葉を補っているかも知れませんが、頭の中に残っているお言葉です)。

※伺った際のお話について詳しくは「【お“いしい”けんぶんろく】vol.24 麺求者への道/うどんを研究してみる」をご覧いただけましたら。

 

石井製麺所でも産地と共に歩み、奇をてらった“延命”のための手延べ素麺の製造ではなく、これからも手延べ素麺がたくさんの方から必要とされ美味しく召し上がっていただけるように成長していきたいと考えています。

もちろん、化学調味料や着色料などはできるかぎり使用せず、食材や自然由来のものを活用し、健康を守ることができる食品を目指したいと思っています。

そこで、今回は“色”に着目してみました。

 

素麺と言えば白い細麺が思い浮かぶと思いますが、色々な食材を生地に練り込むことにより、文字通り「色々」な色の麺をつくることができます

 

1980年代後半まで関東を中心に、冷や麦にはピンクや緑の麺を数本入れている商品が多かったそうです。

これは、素麺と並べて売るときにお店の人が区別しやすいように、という理由からとのことです。

商品管理が進化した現在ではそうした実用的な意味はなくなりましたが、製麺技術の向上もあって多様な食材を練り込んだ素麺が開発されており、食材の色を生かしたカラフルなものもたくさんあります。

 

色のついた素麺が食卓に上ることで、食欲を増進させたり、祝いのお膳を鮮やかに彩ったり、子供が喜んでくれたり、いつもの食事のちょっとしたアクセントになったりします。

今回は「メンコレ」第6弾として、カラフルな食材を練り込んだ素麺について、“色々”調べてみましたので、ぜひお付き合いの程よろしくお願いいたします。

 

※以下にご紹介する素麺は、2023年12月18日現在の当社調べになります。

ご紹介した地域以外でも同様の商品を扱っておられるかもしれませんのでご了承ください。

また、これ以外にもこんな食材を練り込んだ素麺がある、という情報をお持ちの方は、ぜひお知らせください。

 

 

<参考サイト>

・そうめんやひやむぎにピンクや緑色の色付きの麺が入っているのはなぜ?

https://jpnculture.net/somen-hiyamugi/

 

 

【目次】

① カラフル素麺の元祖!?愛媛県の「五色素麺」

② カラバリが楽しい!ご当地オリジナル素麺

③ まだまだある!果物や野菜の色を生かした素麺

④ 《美味しい手延べ素麺》手延べ山芋素麺 編

 

 


 

 

① カラフル素麺の元祖!?愛媛県の「五色素麺」

 

愛媛県松山市の郷土料理として知られる「五色素麺」は、その名の通り5色の素麺です。

人工着色料は使わず、もち麦・蜜柑・梅・抹茶など自然のもので着色されているそうです。

 

その由来は江戸時代にさかのぼるといわれます。

享保7年(1722年)、寛永から続く製麺会社の八代目・長門屋市左衛門の娘が椿神社に参拝したとき、美しい五色の糸が下駄に絡みついたのを見て、父親に「そうめんに五色の色をつけてみては?」とすすめたそうです。

 

これを機に色麺の技術が編み出されたと伝えられています。

試行錯誤の末、赤はベニハナ黄色はクチナシ濃紺はタカナ緑はクチナシとタカナを使って色をつけたそうです。

5色の彩りのそうめんは評判となり、参勤交代の折に献上した八代将軍徳川吉宗から「格別上品至極」と賞賛されたとのこと。

また、朝廷からも「美麗五色は唐糸の如く美し」との綸旨を賜り、「五色そうめん」の名が全国に知られるようになったと言われています。

 

五色素麺を愛した著名人も数多く、近松門左衛門は「味はいうまでもなく、その美しい姿はまるで冬の日に輝きながら、舞い踊っている陽炎のよう」と賞しています。

正岡子規は「文月のものよ五色の糸そうめん」という句を残しています。

また、愛媛を代表するお座敷唄である「伊予節」にも、松山の名物名所のひとつとして「おとに名高き五色そうめん」と唄われています。

 

 

<参考サイト>

・五色そうめんの歴史

https://goshiki-soumen.co.jp/history/

・色麺300年! 愛媛の夏の味・五色そうめんの覚悟

https://www.ehime-np.co.jp/article/news202206030011

 

 


 

 

② カラバリが楽しい!ご当地オリジナル素麺

 

全国の素麺の産地で、カラフルな素麺を何色か組み合わせた商品が販売されています。

色々と調べてみました。

 

【いろいろそうめん】(愛媛県松山)

カラフル素麺の元祖ともいえる「五色素麺」を生み出した老舗「五色そうめん株式会社」さんでは、今も変わらず次々と新しい素麺を開発されています。

特徴的なのが「いろいろそうめん」。

クレヨン風のパッケージに、柚子伊予柑抹茶クチナシ黒ごまといった自然素材と天然色素を練り込んだ色麺を詰め合わせた楽しい商品です。

中にはノートも入っていて、盛り付けイメージなどの絵や文字を書いて楽しめるそうです。

ほかにも、もち麦蜜柑抹茶を使った極細の素麺を詰め合わせた「媛のまゆ糸」、白麺にもち麦・蜜柑・梅・抹茶の色麺を3割と多めに混ぜ合わせた「ケンカしないそうめん」、白麺と色麺を程よく混ぜ合わせた「梅の香そうめん」「柚子の香そうめん」「伊予の香そうめん」などを販売されています。

 

 

【色撫子】【みわのにじ】(奈良県三輪)

素麺発祥の地である奈良県三輪でも、カラフルな素麺がつくられています。

嘉永3年(1850年)創業の老舗である「株式会社池利」さんで販売されている「色撫子」は、青シソカボス紫イモの5色。

ほかにも、彩り鮮やかな七夕の七色(人参カボチャシイタケホウレン草紫イモ)、四季の四色(シソカボス)、夏野菜(トマトオクラカボチャ)などのセットを販売されています。

明治38年(1905年)創業の「株式会社三輪そうめん小西」さんでつくられている「みわのにじ」は、虹に見立てた7色の素麺の詰め合わせ。

紅シソトマト生姜青シソブルーベリー紫イモヨモギだそうです。

ほかにもトマトカボチャオクラの夏野菜を練り込んだ3色のセットを販売されています。

 

 

【野菜そうめん】(長崎県島原)

国内の手延べそうめんの約3割を製造している長崎県島原にある、安政5年(1858年)創業の「高橋謙作製麺」さんでは、八女茶パプリカカボチャ紫芋を使った「無添加手延べ野菜そうめん」をつくられています。

野菜の味はほとんどせず野菜が苦手な方でも食べられますが、温めて食べると野菜の風味が感じられるそうです。

 

【縁のむすび】(富山県砺波)

「丸まげ素麺」とも呼ばれるユニークな形が特徴の「大門素麺」の産地である富山県砺波市では、「株式会社柿里」さんが、その形状を生かした素麺を開発されています。

カラフルな素麺を花の形に丸めた「組紐」シリーズという商品で、カボチャ紫イモパプリカ抹茶を使っています。お祝いごとや法要の引き出物、プチギフトなどに使える商品展開をされています。

 

【沖縄のそうめん】(沖縄県)

沖縄の「サン食品」さんは、沖縄特産のゴーヤー(ニガウリ)紅イモウッチン(ウコン)を練り込んだそうめんをつくられています。

 

【俊麺(しゅんめん)】

ちょっと番外編ですが、石井製麺所にお越しいただいたSHUNくんが開発した「俊麺(しゅんめん)」もここでご紹介させていただきます。

オリジナルデザインの手延べそうめんを商品化、「しょうが麺」「ごぼう麺」「にんにく麺」「トマト麺」「しそ麺」それに「白麺」という6種類の手延べ麺があります。

パッケージのキャラクターも独自に考えられたそうです。

公式オンラインショップ:https://shunmen2626.base.shop/

 

 

<参考サイト>

・いろいろそうめん

https://www.goshiki-soumen.shop/shopdetail/000000000125/

・三輪そうめん池利 色そうめん

https://ikerishop.com/SHOP/1059448/list.html

・三輪そうめん小西 みわのにじ

https://marche.onward.co.jp/shop/g/gOWM1003766/

・無添加手延べ野菜そうめん

https://item.rakuten.co.jp/kyushumall/422140134004/

・【長崎県南島原市】高橋謙作製麺

https://shop.nihonmono.jp/collections/producer-108

・柿里

https://kakizato.jp/

・沖縄のそうめん(乾麺)

https://www.ryukyu-h.com/cat370000.html

 

 


 

 

③ まだまだある!果物や野菜の色を生かした素麺

 

このほかにも、各地の特産物を練り込んだ素麺には、果物や野菜などの美しい色を生かしたものが数多くあります。

調べてみると本当に色々ありますね。

 

【イチゴ】

栃木県のイチゴ「とちおとめ」を生地に練り込み、独自の低温熟成で半生に仕上げた素麺がつくられています。

薄いピンク色の麺で、開封するとイチゴミルクのような甘い香りが広がりますが、ゆでるとほんのり香る程度になるそうです。

 

大分県でも、大分県産のイチゴを練り込んだ素麺がつくられています。

 

【サクランボ】

山形県には、特産のサクランボの果汁を練り込んだ素麺があります。

薄いきれいなピンク色の乾麺です。

 

【ナシ】

千葉県には、地域ブランドである「市川の梨」のピューレを限界まで練り込み、シャリシャリした食感が楽しめる麺があります。

薄い黄色で、素麺より少し太い冷や麦タイプとのこと。

 

【モモ】

大分県では、清川特産の「クリーンピーチ」というモモを使った素麺がつくられています。

モモの味は際立てていないそうですが、ゆで上げると鮮やかなピンク色の麺が楽しめます。

 

【メロン】

熊本県には、熊本県産小麦と特産の「七城メロン」の果汁を使った素麺があります。

薄い緑色で、麺からメロンと赤穂塩による出汁が出るそうです。

 

【ブドウ】

熊本県産のブドウを種や皮ごと搾って練り込んだ素麺が、熊本県でつくられています。

淡いピンク色の麺です。

 

【柿の皮】

福岡県香春町では、特産である「採銅所のあま干し柿」の製造過程でできる渋柿の皮を練り込んだ素麺がつくられています。

少しくすんだ柿色で、独特の甘みと風味が感じられるそうです。

 

【タマネギ】

兵庫県淡路島には、特産のタマネギをローストして甘みと旨みをさらに引き出し、粉末状にして練り込んだ素麺があります。

風味豊かな、茶色の麺です。

 

【ゴボウ】

宮崎県では、特産のゴボウを練り込んでつくられた素麺があります。

薄い茶色の麺で、豚骨スープと合わせても楽しめるそうです。

 

【レンコン】

熊本県八代で、農薬・化学肥料不使用で古くから栽培されてきた品種のレンコンを粉末にして生地に練り込んだ素麺がつくられています。

レンコンの色が薄く付いた麺です。

 

こうして見ると、九州地方で色々な素麺がつくられていることが分かります。

農業も盛んであり、島原素麺のように多くの製麺会社が近くにあるからでしょうか。

石井製麺所も、農家さんや企業からオリジナル素麺づくりで頼られる存在になりたいものです。

 

※写真はPhotoAC「熊本城」より

 

<参考サイト>

・本格的な半生麺!ピンクの「苺そうめん」が女性に大人気♪

https://ichigo.university/somen

・newめん-いちご-

https://somenryubu.base.shop/items/70143603

・さくらんぼそうめん

http://www.shoji-men.jp/shop.cgi?id=42

・市川の梨麺

https://www.tflaaap.com/goods/%E5%B8%82%E5%B7%9D%E3%81%AE%E6%A2%A8%E9%BA%BA/

・手延べ 桃そうめん

https://www.niji-dept.com/view/item/000000000496

・メロンそうめん

https://kikuchi-marugoto.com/products/detail.php?key=688&tml=list

・手延ぶどう素麺

https://rokuzikan.com/items/60d3d8f984ec6e36829eb98e

・福岡県香春町の特産品【柿皮そうめん】ドン‼

https://kawarakanko.thebase.in/items/30030013

・淡路島手延べ 玉ねぎそうめん

https://fukura-tenobe-seimenjyo.jp/?pid=122808077

・手延べごぼめんつゆ付

https://hinata-buyersnavi.pref.miyazaki.lg.jp/site/seikeshokai/items/3/

・蓮根手延そうめん

https://www.tac21supercarrot.jp/shopdetail/002005000013/

 

 

 


 

 

④ 《美味しい手延べ素麺》手延べ山芋素麺 編

 

今回のテーマのカラフルさからは真逆かも知れませんが、石井製麺所の人気手延べ麺をご紹介させていただきます。

 

からだに嬉しい山芋のパウダーを麺生地に練り込み、モチモチツルンとした食感が特長の素麺です。

古くから栄養満点の食べ物として親しまれてきた山芋。

我が家でも子どもの頃から、すりおろした山芋がよく食卓に並びました。

 

冷やした素麺はもちろん、にゅうめんやパスタ風のお料理としてアレンジしても美味しく召し上がっていただけます。

麺は白色ですが、その分、カラフルな季節野菜を盛りつけると、鮮やかさが増して見え、より一層食卓が明るくなる一品だと思います。

 

寒い季節には温かいおだしと一緒に召し上がってみてください。

 

 

 

 《石井製麺所オンラインショップ》 https://141seimen.thebase.in/

 

《手延べ山芋素麺》 https://141seimen.thebase.in/categories/4801493

 

 

『お!いしい けんぶんろく』について

本ブログでは、色々な産地を調べたり、食べ方を探求したり、将来的には実際に産地に行って交流を深めたり…そんなことができれば良いなと考えています。まずは勉強からと言うことで、小豆島もそのひとつですが、日本の素麺や麺類について調べながら、様々な素麺の情報を発信できれば良いなと考えています。もし、間違いなどあれば、ご指摘ください。たくさんの方の“素麺のデータベース”になればと考えています。

色々な情報を紐解きながら…なので、間違いや勘違い、伝承だと色々な解釈があったりすると思いますので、優しい気持ちで見守っていただき、一緒に学べる場にできれば幸いです。