【お!いしい けんぶんろく】 Vol.61
メンコレ⑨/小豆を練り込んだ麺の“恩恵”
皆さんもご覧になられたでしょうか?
某テレビ局のドラマ「しあわせは食べて寝て待て」。
私はあまりテレビを見ることはないのですが、この番組はある難病にかかった女性が「薬膳」と出会い、周りの人に助けられながら生きる中での日常的な出来事をドラマ化したものでした。
ストーリーとして、目立った事があるわけではありませんが、やはり「薬膳」に触れられていることから興味を持ち見ていました。
かといって、薬膳のお勉強が中心なのではなく、日常的な健康維持や気付きにふわっと薬膳のお話が出てくる程度ですので、何となく見やすいドラマでした。
その中に、梅雨時期の不調に良いと「小豆」が紹介されていました。
やはり小豆島に住む人間として「小豆」という言葉には反応してしまいます(笑)。
それはさておき、「小豆」が梅雨時期に良い食べ物とは知りませんでした。
なるほど、勉強になります。
結局、勉強してますね。
機会があれば、皆さんも「しあわせは食べて寝て待て」をご覧になってはいかがでしょうか。
テレビ繋がりでもう少しネタが。。。
1つ目は、以前にブログで取りあげた「水車」のことです。
ちょっと前ですが、あるテレビ局の方が私のブログを見てくださり、「水車」のことについて問い合わせがありました。
写真は、この土地の以前の持ち主のご親戚の方にご許可をいただいて掲載していたのですが、テレビ局の方もこの写真を使用したいとのことで問い合わせをいただいたので、持ち主を紹介させていただいた…というだけですが、そんなお問い合わせをいただきました。
2つ目は、つい最近のテレビ局からのお問い合わせ。
何とも不思議な問い合わせでした。
結構著名な番組だと思いますが、どうやら、猛暑に関する特集のようでした。
しかし、「暑いから素麺を」といった内容ではなく、「身近な猛暑、梅雨で困っている現場」といったものを求めているようで、なぜか手延べ素麺の製造現場が目に留まったようです。
たしかに、暑い季節に製造して苦労している…のは事実でもありますが、さすがにこの時期は忙しくて、私たち家族の体調管理も大事な仕事…ということで、お断りをさせていただきました。
その内、石井製麺所が中心になった番組が放映される日が来るでしょうか(笑)。
ぜひ楽しみにお待ちください。
その際は、またお知らせしたいと思います。
さて今回のブログでは、冒頭でも触れました「小豆」について。
「小豆島」で「小豆素麺」はしゃれではなく、この季節だからこそ召し上がっていただきたい食材になるのではないかと期待しています。
小豆島から小豆の情報を発信しております。
お時間許せば、ぜひご一読ください。
写真は、ブログ2021年5月1日 「小豆島そうめんの歴史をたどる③」でご紹介した水車です。
【目次】
① 縄文人が栽培!肉の代用!?小豆の歴史と現在
② 便秘やむくみ、貧血などに役立つ小豆の栄養
③ 枕に楽器、占いも!小豆の活用法いろいろ
④ お祝いや行事に食されるものも!日本の小豆料理
⑤ 主菜や副菜にも!世界の小豆料理
⑥ 小豆を練り込んだ麺あれこれ
⑦ 《美味しい手延べ麺》乾平うどん
① 縄文人が栽培!肉の代用!?小豆の歴史と現在
和菓子や赤飯に使われ、和食文化を支える小豆。
栽培されている小豆は「ヤブツルアズキ」という野生種から品種改良によりつくられたものだそうです。
名前の由来は、江戸時代の学者である貝原益軒の「大和本草(やまとほんぞう)」によると、「あ」は「赤色」、「つき」または「ずき」は「溶ける」の意味で、赤くて煮ると皮が破れ豆が崩れやすいことから「あずき」になったとされます。
紀元前1世紀、中国最古の農業書「氾勝之書(はんしょうししょ)」に栽培方法が記載されており、日本では「古事記」や「日本書紀」に五穀として登場、また縄文時代の遺跡からも発見されています。
小豆はこれまで弥生時代に稲や麦と同様に中国大陸から伝えられたものと考えられていましたが、近年の研究では、中国の小豆とは遺伝的に別系統で進化したようだと報告されていました。
2025年5月、台湾大学と農研機構の研究グループが、ゲノム解析により小豆の栽培化が日本で始まったことを明らかにしたと発表しました。
稲の伝来よりも早い3000年前〜5000年前の縄文時代の日本で小豆は栽培植物化され、これが東アジアに広まったとのことです。
※写真はAdobe Stockより
中国最古の薬物書「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」には、小豆の煮汁が解毒剤として使われたと記載されているそうです。
日本でも、古来より小豆は薬として用いられていました。
また小豆の赤い色が、太陽や火、血といった「生命」を象徴しており、魔除けなどの神秘的な力があると考えられ、特別な食材として行事や儀式に使われるようになったそうです。
中国から仏教とともに伝来した「澡豆」(そうず)は、小豆の粉にカラスウリの根などの生薬を混ぜたもので、洗顔料として使われていたそうです。
その後、小豆の粉や煮汁も「澡豆」と呼ばれたとのこと。
仏教の経文には入浴の必需品として「澡豆」の名が登場し、また平安時代には、都の湯浴みで洗顔に使われていたそうです。
鎌倉時代末期、禅宗の僧が点心の文化を日本に持ち込みました。
中国では肉詰めの饅頭の点心が食されていましたが、僧侶たちは肉食を禁忌としていたため、小豆を煮詰めて肉に見立て、甘く味付けしたもので代用したのが饅頭の原型と言われています。
また点心の中には「羹」というスープがあり、羊肉が入ったものは「羊羹」と呼ばれていました。
これを日本で小豆に置き換えたものが、現在の羊羹の原型と考えられています。
当初は塩味が主流だったそうですが、肉の代替品として小豆を用いてつくられた日本風の点心が、安土桃山時代の茶の湯文化と結びつき、茶菓子として発展したそうです。
江戸時代には砂糖が普及し、甘い小豆の餡が庶民に広まりました。
※写真はPhotoACより
現在、栽培種の小豆の生産地は北海道がトップで、収穫量の8割以上を占めているそうです。
その他、岩手県、青森県、福島県、秋田県、京都府、兵庫県、岡山県など、全国的に広く栽培されています。
中でも有名なのが、日本三大小豆と言われる北海道・丹波(京都)・備中(岡山県)です。
代表的な品種は、北海道では「エリモショウズ」「きたのおとめ」「きたろまん」など。
丹波では「丹波大納言」が、丹波栗、丹波黒豆とともに「丹波三宝」とされています。
備中は「備中大納言」や、希少な品種「備中白小豆」の産地でもあります。
「大納言」とは小豆の中でも特に大粒で煮ても皮が破れにくい特徴を持つ特定の品種群の呼称で、流通・加工上、普通の小豆と区別して扱われるそうです。
一般的に小豆と言う場合は、大納言以外の普通品種を指します。
小豆の種皮の色は通常は赤、いわゆる「あずき色」ですが、黒、白、緑、茶、灰白、斑紋、白地赤斑などもあるそうです。
国内では、「白小豆(しろあずき)」と呼ばれる白系統の、岡山県の「備中白小豆」、北海道の「きたほたる」などの品種が、ごくわずかに生産されているとのことです。
小豆はほのかな甘みと旨みがあり、餡に加工しやすいことから、大半は餡や菓子の原料として、和菓子や冷菓、菓子パン、汁粉、ゆで小豆などに用いられます。
白小豆は貴重な小豆の白餡となって、生菓子や羊羹、最中などに用いられるそうです。
※写真はPhotoACより
<参考サイト>
・(研究成果) アズキの栽培化が日本で始まったことをゲノム解析で明らかに
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/ngrc/169242.html
・あずきの起源
https://www.imuraya.co.jp/azuki/features/origin/
・イネの伝来よりもはるか前、縄文人がアズキの栽培を開始した!
https://news.yahoo.co.jp/articles/69d21a5862095650486bedb40ad9e6ef25b21002
・あずき 公益財団法人日本豆類協会
https://www.mame.or.jp/syurui/feature/syurui_01.html
・お赤飯や和菓子に使うアズキはどこから来たのか?その起源が判明!!
https://tradveggie.or.jp/traditional-vegetables-news/azuki-origin/
・アズキの歴史は、洗顔粉の歴史でもあった。
・和菓子の歴史~小豆は肉の代用品だった?
https://corp.fugetsudo-ueno.co.jp/oedo/detail/id=1128
・特集「あずきのスイーツに夢中!」
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2403/spe1_04.html
② 便秘やむくみ、貧血などに役立つ小豆の栄養
日本の伝統的な食材として親しまれてきた小豆は、その豊富な栄養価と優れた健康効果にも注目されています。
食物繊維はゴボウの約2倍、ポリフェノールは赤ワインの約2倍、カリウムはアボカドの約2倍、他にもビタミンB1・B2やカルシウムが豊富に含まれ、腸内環境の改善やデトックス、美肌に働くと考えられています。
また、大豆の約3分の2の量のタンパク質を含み、脂質が非常に少ないためダイエットにも役立ちます。
ただし糖質は比較的多く、また砂糖と一緒に食べると血糖値が上がりやすいため、砂糖なしのゆで小豆で食べるのが良いそうです。
食物繊維は水溶性と不溶性がバランスよく含まれており、特に豊富な不溶性食物繊維が糖質の吸収速度を遅らせたり、便通を良くしたりするのに役立つそうです。
小豆に含まれるカリウムには、体内の余分な水分・塩分を排出する働きがあり、また皮に含まれるサポニンには利尿作用があります。
むくみの解消に役立つ食材として、薬膳では水分が体に滞りやすい梅雨の時期に摂ると良い食材とされています。
鉄分もホウレンソウの約2倍含み、貧血予防にも役立ちます。
吸収率の低い非ヘム鉄のため、ビタミンCや動物性タンパク質と一緒に摂ると吸収が良くなるそうです。
小豆の栄養を無駄なく摂るには、水溶性ビタミンやカリウムが溶け出しているゆで汁まで食べられるスープなどにしたり、水を使わない蒸し料理や電子レンジ調理にしたりすると良いそうです。
また、ポリフェノールは小豆の皮に多く含まれるため、低温でじっくり加熱して皮ごと摂取するのが良いとのことです。
※写真はPhotoACより
<参考サイト>
・小豆(あずき)の栄養と健康効果|栄養を余さず食べる方法も紹介
・【小豆の栄養と健康効果】腸活・貧血予防・糖質の影響まで徹底解説
https://www.sazae.co.jp/journal/azuki-eiyou/
・小豆 薬膳食材図鑑
https://www.kracie.co.jp/kampo/kampofullife/yakuzen/ingredients/azuki.html
③ 枕に楽器、占いも!小豆の活用法いろいろ
小豆には、食べる以外にも多様な用途があります。
昔ながらのお手玉の中身と言えば小豆が一般的でした。
また枕の中身としても使われ、適度な硬さと優れた吸湿性が快適な寝心地を生むとして好まれていました。
小豆枕を寝る前に冷蔵庫や冷凍庫で1時間ほど冷やすと、中の小豆がほどよい保冷剤となり頭の熱を奪ってくれるそうです。
虫が湧きやすいことなどから、近年はあまり見かけなくなっています。
体を温めるものとして最近注目されているのが「小豆カイロ」です。
小豆に含まれる水分は、電子レンジで温められると蒸気になって小豆に閉じ込められ、小さなカイロのような状態になります。
温かい状態が一定時間続くため、目の上や肩に乗せると疲れやコリをほぐしてくれます。
繰り返し100回~150回ほど使えるそうです。
小豆に含まれるポリフェノールやサポニンなどの働きを活かした化粧品や洗顔料もあるそうです。
小豆は楽器の材料としても使われます。
竹籠と小豆を組み合わせて波の音を表したり、紙の上に落として大粒の雨の降る音を表したりするそうです。
また、古くから占いの材料の1つとして用いられ、今も日本各地の神社に伝わっているとのことです。
長野県下諏訪町の諏訪大社の「粥占(かゆうら)」は、1月14日夜から大釜の小豆粥の中にヨシでつくった筒を入れて終夜煮たて、翌15日の朝、神前にお供えした後、筒を割って筒内の粥の分量を量り、農作物の豊凶を判定するそうです。
大阪府東大阪市の枚岡神社の「粥占」は、毎年1月11日に、境内で小豆粥を炊く際のかまどの火の中に12本の占木を入れ、その焼け具合で各月の天候を占うそうです。
粥の中には53本の占竹(竹筒)を束にして入れ、竹筒に入った粥の量で農作物の豊凶を占うとのことです。
京都府亀岡市の出雲大神宮の「粥占(よねうら)」は、毎年1月15日に行われる小正月の祭で、小豆を混ぜた米を3本の竹筒(「早生(わせ)」、「中生(なかて)」、「晩生(おくて)」を表す)に入れ、それを一緒の釜で炊き、筒に入った小豆が少なく、米が詰まっているほど豊作とするそうです。
※写真はPhotoACより
<参考サイト>
・食べない活用法
https://www.azuki.tokyo/category/know/usage-method/
・小豆って、すごい!
https://www.muji.net/lab/food/210113.html
・昔は多かった小豆枕 そんな小豆枕に迫る!
https://pillow.salus.work/%E5%B0%8F%E8%B1%86%E6%9E%95%E3%81%A8%E7%9D%A1%E7%9C%A0/
・ancoco(あんここ)アズキ化粧品通販
④ お祝いや行事に食されるものも!日本の小豆料理
餡として食されることが多い小豆。小豆餡を使った和菓子やスイーツは、おはぎ、大福、きんつば、どら焼き、最中、あんみつ、あんドーナツなど、多種多様です。
ぜんざいやおしるこも代表的ですね。
その餡は、製法により大きく4種類に分けられます。
小豆をあまりつぶさず裏ごしもしない「つぶ餡」、しっかりつぶして裏ごしし、皮を取り除いた「こし餡」、つぶ餡を潰して炊き上げた「つぶし餡」、こし餡に大納言小豆の蜜煮を混ぜ合わせた「小倉餡」です。
甘味以外にも、野菜と組み合わせたものなど伝統的な小豆の郷土料理が日本各地に根付いています。
いくつか調べてみました。
【小豆粥】
米と小豆を炊き込んだおかゆ。赤い色が邪気を払うとされ、小正月(1月15日)に一年の健康を願って食べる。
かつて中国では小豆粥を炊いて家族の健康を祈る風習があり、日本でもそれにならったとも言われる。
※写真はPhotoACより
【てんこ小豆の赤飯】(秋田県)
秋田には「てんこ小豆(黒ささげ)」と呼ばれる小豆があり、赤飯にはこれが使われ、また一般的な赤飯と違って砂糖が入る。
お祝いごとや仏事などの際に食される。
【あずきでっち】(秋田県)
東成瀬村に古くから伝わる郷土料理。
小豆と生のもち米、砂糖を一緒に煮て練り、型に入れて冷やす。
もちもちとして食べ応えがあり、お茶請けやおやつとして親しまれている。
【小豆ばっとう】(岩手県)
主に三陸沿岸地域で食される。
甘みをつけた小豆汁に、幅広で短めのうどんを入れて煮込む。
「ばっとう」は「ほうとう」がなまったものと言われる。
農作業時のおやつとして、また庭じまい(秋じまい)など祝いの席や、人が集まるときにふるまわれることが多い。
お盆の7日目に食す風習のある地域もある。
【小倉れんこん】(茨城県)
皮をむき輪切りにしたレンコンの穴に小豆を詰め込んでじっくり煮込み、やわらかくなってきたら砂糖と塩を入れ、ゆっくり冷まして味をなじませる。
レンコンも「先が見通せる」として縁起の良い食材。
お正月の時期に食される。
【小豆ほうとう】(山梨県)
正月や盆、村の祭り、田植えの時期など、地域行事や祝いごとの際に食べられてきた。
本来はあずき汁に餅を入れるところを、稲作に適していない地域が多い山梨県では餅は大変貴重なもので、「ほうとう」の麺を太めに切って餅に見立て、小豆の汁粉に入れ代用したとのこと。
※写真はPhotoACより
【ねじ/小豆ぼうとう】(埼玉県)
秩父郡の小鹿野町がルーツの「ねじ」は、螺旋状にねじった短いうどんに小豆餡を和えた郷土料理で、お汁粉のようなゆるい餡を使うこともあり、その場合は「小豆ぼうとう」と呼ばれる。
【あずきすくい】(埼玉県)
東秩父村で古くから親しまれている、デザート感覚の食べ物。
郷土料理「小豆ぼうとう」をルーツとし、麺を入れるのではなく、小麦粉を小さな農具の「箕(み)」の形にしてあるのが特徴。
【いとこ汁】(石川県)
浄土真宗の伝統行事である報恩講の食事に欠かせない、小豆や豆腐と野菜を煮込んで味噌汁風に仕立てた汁物。
能登島では「小豆汁」とも言う。
【いとこ煮】(滋賀県)
「いとこ煮」は全国各地に伝わる小豆を煮た郷土料理で、地域により材料や調理法などが異なる。
滋賀県の「いとこ煮」は湖北地域を中心に県内全域に広がっている、小豆とサトイモまたはカボチャと煮込んだもの。
湖東地域ではカボチャが、湖北地方ではサトイモがよく使われる。
報恩講や仏事には欠かせない料理で、冬至に小豆とカボチャを食べると病気にならないという言い伝えから、冬至にもよく食される。
※写真はPhotoACより
【小豆雑煮】(島根県)
小豆の粒をつぶさないように、甘さ控えめにすまし仕立てであっさりと仕上げ、餅を入れたお雑煮。
元旦には岩のりの入った「すまし雑煮」を食べ、正月2日からこの「小豆雑煮」を食べる地域もある。
小豆は1つのさやからたくさんの豆がとれるので、子孫繁栄の願いも込められている。
【いもべらあずき】(高知県)
県中央部に位置する伊野町では、干しイモのことを「へら」、サツマイモを丸ごとじっくり煮てから干し、輪切りにしてさらに干したものを「ゆでべら」と呼ぶ。
ゆでべらと小豆を甘く煮た菓子が「いもべらあずき」。
農作業の合間に食べるおやつや弁当にしていたとのこと。
【煮ごみ】(佐賀県)
鶏肉や小豆、栗に、レンコンやゴボウ、ダイコンなどの根菜類を、砂糖や醤油などの調味料で味を含ませながら煮込む料理。
九州北部に伝わる五穀豊穣を感謝する秋祭り「くんち」でふるまわれる。
<参考サイト>
・秋田県 てんこ小豆の赤飯
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/29_10_akita.html
・あずきでっち
https://common3.pref.akita.lg.jp/genkimura/archive/contents-850/
・岩手県 小豆ばっとう
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/28_20_iwate.html
・茨城県 小倉れんこん
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/ogurarenkon_ibaraki.html
・山梨県 小豆ほうとう
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/azuki_houtou_yama_nashi.html
・埼玉県 ねじ/小豆ぼうとう
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/33_10_saitama.html
・あずきすくい
https://www.syokoukai.or.jp/higashichichibu/beans/index.html
・石川県 いとこ汁
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/itokojiru_ishikawa.html
・滋賀県 いとこ煮
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/itokoni_shiga.html
・島根県 小豆雑煮
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/azukizouni_shimane.html
・高知県 いもべらあずき
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/imoberaazuki_kochi.html
・佐賀県 煮ごみ
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/45_8_saga.html
⑤ 主菜や副菜にも!世界の小豆料理
小豆は世界各地で様々な料理に活用されています。
アジアでは日本と同様、スイーツに使われることが多いようです。
韓国や中国では縁起の良い食材として日本と似た食べ方もされています。
いくつか調べてみました。
【パッチュク(小豆粥)】(韓国)
赤い小豆を煮込んだ汁に米を入れてつくるおかゆ。
ほんのりした甘みが口の中いっぱいに広がり、やさしい舌触り。
韓国では小豆の赤色が邪気を追い払うと信じられ、冬至に小豆粥が食される。
※写真はPhotoACより
【パッカルグクス】(韓国)
主に全羅道と江原道で食される。
ゆでた小豆に水を加えて丁寧に挽いてこした汁に、「カルグクス」という、小麦粉を練って伸ばし細かく切った麺を入れ、好みにより砂糖や塩で味付けをする。
【豚肉と小豆ともち米の蒸し物】(中国)
薄切りの豚肉で甘い小豆餡を挟んだり巻いたりして耐熱ボウルの底に並べ、砂糖を混ぜたもち米を乗せて蒸した料理。
祝いの席で食される。
欧米では、もともと豆を甘く煮る文化がありませんでしたが、最近は日本の食文化の普及もあり、小豆の知名度が上がってきたそうです。
甘くせず主菜や副菜に使うのが主流で、カレーやサラダの具材として使ったり、豆をすりつぶしてペースト状にした料理であるフムスの材料にしたりして食べるとのことです。
また、ヴィーガン料理の材料としても人気で、小豆に火を通してフードプロセッサーにかけ、ヴィーガンミートボールの材料とするレシピもあるそうです。
※写真はPhotoACより
<参考サイト>
・パッチュク(小豆粥)
https://japanese.visitkorea.or.kr/svc/contents/contentsView.do?vcontsId=178118
・パッカルグクス(小豆カルグクス)
https://japanese.visitkorea.or.kr/svc/contents/contentsView.do?vcontsId=178888
・豚肉と小豆ともち米の蒸し物
https://www.yomiuri.co.jp/life/recipe/20201225-SYT8T3720097/
・日本の伝統食材「あずき」は海外でも普及している?
⑥ 小豆を練り込んだ麺あれこれ
小豆を練り込んだ麺について調べてみましたが、あまりたくさんは見つけられませんでした。
小豆ならではの色合いや縁起の良さを活かした麺がありましたので、紹介します。
【紅福うどん】(かねこ製麺)
厳選した国内産小麦に、北海道十勝産の小豆を練り込んだうどん。
自然乾燥で仕上げ、豊かな風味やもちもちとした食感、深い味わいが特徴。赤飯のように好みで黒ゴマをかけると、より一層味わい深くなるとのこと。
普段使いや贈答用、お祝いなどにも。
・かねこ製麺 紅福うどん
https://www.gaia-ochanomizu.co.jp/shop/g/g2320069Y/
【小豆そば】(南国厚生有限会社)
蕎麦粉の代わりに小豆を練り込んだ、蕎麦アレルギーの人も食べられる麺。
蕎麦のような色合いで、ほのかに小豆の香りが感じられる。
・南国厚生有限会社 小豆そば
https://nangokukousei.com/azukisoba/
⑦ 《美味しい手延べ麺》乾平うどん
昨年より夏季限定で発売を開始した「乾平(かんぴら)うどん」という名前の、夏用の平たいうどんです。
茹で時間は4〜5分が目安。
普段の素麺やうどんは、ヨリをかける(捻る)のですが、平麺はヨリをかけずにつくるのが大事なところ。
今年は、5月1日の販売再開からご注文も多くいただき、既に何度か増産をおこなっています。
皆さんはもう召し上がっていただけましたでしょうか。
ようやっと落ち着いてきたとはいえ、現在もお米の値段はまだまだ高値。。。
そんな時は、お食事の選択肢に腹持ちの良い「手延べ乾平うどん」はいかがでしょうか。
茹で時間は短めですから調理の手間も少なめですし、茹でてすぐに召し上がっていただけるのが魅力です。
そしておすすめは、お家カレーで食べる、カレーうどん!
平麺なので、カレーのスープやタレにもよく絡んで美味しく召し上がっていただけると思います。
もちもちツルンな食感で、食欲の落ち気味な夏に、ぜひ召し上がっていただきたいうどんです。
※写真は、製造中の乾平うどん
《石井製麺所オンラインショップ》 https://141seimen.thebase.in
『お!いしい けんぶんろく』について
本ブログでは、色々な産地を調べたり、食べ方を探求したり、将来的には実際に産地に行って交流を深めたり…そんなことができれば良いなと考えています。まずは勉強からと言うことで、小豆島もそのひとつですが、日本の素麺や麺類について調べながら、様々な素麺の情報を発信できれば良いなと考えています。もし、間違いなどあれば、ご指摘ください。たくさんの方の“素麺のデータベース”になればと考えています。
色々な情報を紐解きながら…なので、間違いや勘違い、伝承だと色々な解釈があったりすると思いますので、優しい気持ちで見守っていただき、一緒に学べる場にできれば幸いです。