石井製麺所通信
2025年11月10日 【Vol.69】こまめのまめ知識/⽇本の贈答⽂化について研究してみる
【お!いしい けんぶんろく】 Vol.69
こまめのまめ知識/⽇本の贈答⽂化について研究してみる
日頃の感謝としてお中元、お歳暮の時期には、いつもお世話になる方々に、贈り物を…と考えています。
贈り物にはいつも私が食べて美味しかったものを、ぜひ皆さまにも食べていただきたいとの想いで選んでいます。
また、先日の北海道へのお客様への訪問時の際にも心ばかりではありますが、手土産を持っていくようにしています。
今回の北海道訪問時にも悩んだのは、実はお土産品でした。
自社の人気製品詰め合わせを…とも思いますが、せっかくですから小豆島の味覚の詰合せなどを考えるのですが、思い通りのものがなかなか見つかりません。
ということで、(手土産にしてはいませんが)贈答品にピッタリなものがあればな、との想いで石井製麺所でもギフト用の詰合せや商品のセットをご用意しています。
ギフトセットで人気のあるのはやはり「小豆島便り〈冬〉」です。
毎年多くのご注文をいただくセットです。
皆さまもご贈答の機会がございましたら、ぜひご用命ください。
間もなく冬用のご案内をDMでお送りする予定にしていますが、ちょっと前まではそのDMのためのギフトセットの内容についてあれこれと検討し、ご提供をいただく各お会社様にご相談を行っておりました。
今年も「お“いしい”通信」として、石井製麺所三代目が厳選させていただきました小豆島の美味しいものをあれこれとご案内させていただいております。
年々、商品数も増えているのですが、ありがたいことにご注文数も増え、今年はさらに「お“いしい”もの」を追加してご用意しました。
ぜひぜひ多くの方に小豆島の味覚を知っていただく機会になればなと思っております。
さて、今回のブログですが、毎年悩むギフトセットの中身のヒントになればと、少し引いた視点で「日本の贈答文化」と題していろいろと調べてみました。
題して「こまめの豆知識」として、今後もちょっとさまざまな視点でいろいろなことを調べて、このブログを読んでいただける皆さまの「ヒント」になるような、そんなお話を綴ってみたいと考えています。
そんな「こまめの豆知識」の第一弾として、「日本の贈答文化」について調べてみました。
また、日本に限らず世界の贈答文化についても調べてまとめてみましたので、よければぜひご一読ください。
写真は、今年のお中元でお送りした(自分でも食べた)「長野県 竹風堂」さんの「栗強飯」です。

【目次】
① ご存じでしたか!?お歳暮、お中元の歴史と文化
② 贈り物は大切なコミュニケーション手段のひとつ
③ 「欲しい!」と思われる贈答品の代表格とトレンドは?
④ あっと驚く世界の贈答文化
⑤ 《石井製麺所のギフトセット紹介》手延べバラエティ〈冬〉セット 編
① ご存じでしたか!?お歳暮、お中元の歴史と文化
【お歳暮】
日本のお歳暮の起源は古く、室町時代の「御霊祭り(みたままつり)」と考えられています。
年の暮れから正月にかけて家族や親族が一堂に会し、先祖を供養する行事で、分家から本家へ、または嫁ぎ先から実家へお供え物として、お神酒のつまみになる塩鮭やするめ、数の子など海産物を贈っていました。
これらの供物を両親や親族、近所の人と分け合うことが一般的で、この風習が次第に発展し、年末の挨拶や感謝の気持ちを伝える贈り物として定着したそうです。
もともと「歳暮」は「年の暮れ」を意味する言葉で、俳句では12月の季語となっています。
江戸時代に入ると、武士が自分の所属する組合の組頭に准血縁の証として年末に贈り物をする習慣が根付いたそうです。
また、商人の世界では掛け売りの商売が広く行われており、お盆や年末に半年分の精算をする習慣があったことから、精算をする時に得意先にお礼のための贈り物をするようになったとのことです。
この商人の挨拶回りは「歳暮回り」と呼ばれ、それが「お歳暮」の名前の由来と考えられています。
本格的に盛んになったのは明治以降です。
東京や大阪などの大都市への人口集中にともない人々の交際範囲が拡大したこと、新しく生まれた百貨店で中元・歳暮の商品化が開始されたことなどにより、一般の人々にも風習が広まり、上司やお世話になった人にも贈り物をするようになりました。
昭和30年頃には、親しい知人や友人、遠く離れた親族などにも贈るという現在のようなお歳暮の形になったそうです。
現代のお歳暮には、1年間お世話になった人への感謝と、来年以降も良いお付き合いを続けたいという意味が込められており、地域により異なりますが11月下旬から12月初旬ごろまでに贈るのが一般的です。
※写真はPhotoACより
【お中元】
お中元は、古代中国の道教に起源を持ちます。
中国では旧暦で上元(1月15日)、中元(7月15日)、下元(10月15日)の「三元」が天の神様の誕生日として定められており、中元の日に神様にお供え物をした人は罪を赦されると信じられていました。
これが仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という祖先の霊を供養する行事と結びつきました。
日本にも古来、1年を1月と7月で2つに分けて祖霊を祀る考え方があったことから、飛鳥時代に仏教とともに伝わった盂蘭盆会と結びつき、お中元が年中行事として定着していきました。
現代のように物を贈り合うスタイルになったのは、祖霊など神へのお供え物を、人々が共に食べる「供食(きょうしょく)」をするために配ったり贈ったりしたことが始まりとされています。
室町時代には、公家の間で夏に乾麺を贈り合う風習が生まれて広がっていった一方、庶民の間では健康と息災を祈って夏に親へ魚を贈る風習が広まっていきました。
江戸時代には乾麺を贈る風習が庶民にも広がり、魚に代わって素麺やうどんといった麺類が贈答品として重宝されるようになったそうです。
また、商人たちが決算期である夏と年末、取引先に感謝を込めて手ぬぐいなどの粗品を配ったことも、贈答の活性化につながりました。
明治時代には百貨店で贈り物を多く扱ったことから、中元の贈り物の風習が都市の人々や企業を中心に浸透していったと考えられています。
現代のお中元には、お世話になった相手への感謝の気持ちとともに、夏の暑さをねぎらい健康を祈る意味も込められています。
東日本では7月初めから15日頃まで、また西日本では旧暦に準じて8月初めから15日頃までに贈るのが一般的だそうです。
※写真はPhotoACより
<参考サイト>
・お歳暮の由来・起源とは?そのルーツから現代までの歴史を解説
https://shaddy.jp/seibo/manner/history/
・お歳暮とは?意味・由来・歴史・お歳暮とお中元の違い
・お中元の意味とは?由来や歴史・お歳暮との違い
https://edepart.sogo-seibu.jp/feature/f275500
・お中元・お歳暮はなぜ贈る?起源と歴史、現代のルールを知る
https://story.nakagawa-masashichi.jp/20654
② 贈り物は大切なコミュニケーション手段のひとつ
近年、日本の贈答文化は大きく多様化しています。
従来のお中元・お歳暮といった「フォーマルギフト」だけでなく、「のし」などの体系化したしきたりがない「カジュアルギフト」と呼ばれるものが増えてきました。
コロナ禍以降は、離れた家族や友人とのコミュニケーション手段として、ギフトを贈る文化がさらに活発になっています。
贈り物をする機会にはどのようなものがあるか、調べてみました。
【内祝い】
もともとは、お祝いごとを親戚や近所の人におすそ分けする意味だったが、現代ではお祝いのお返しという意味合いが強くなっている。
お祝いが届いてから1ヶ月前後で、もらったお祝いの3分の1〜半額(半返し)が目安とされる。
【結婚祝い】
食器・家電・旅行券など、夫婦の新生活に役立つものや共通の趣味に使えるものが良いそう。
「縁が切れる」に通じる刃物や、「苦死」と読める櫛など、縁起が悪いとされるものは避ける。
【引き出物】
本来は、結婚披露宴に出席したゲストへ感謝を込めて贈る記念品の意味。
現代では、ゲストからのご祝儀へのお返しの意味合いが強くなっている。
割れ物や刃物は避ける。

※写真はPhotoACより
【出産祝い】
消耗品の紙おむつや汚れやすいよだれかけ、母子ともに使えるスキンケアアイテムなど、
子育てに必要なものや産後のお母さんを労えるものが良いそう。
【入学祝い】
祖父母からランドセルや勉強机を贈ることが多い。
幼稚園から中学校までは子どもの両親の前で、高校生や大学生には子ども自身に贈るのが良いそう。
【成人祝い・就職祝い】
腕時計・財布・ボールペンなど、社会人として新生活を送るために役立つものや、ビジネスシーンで多く用いられるものを贈るのが良いそう。

※写真はPhotoACより
【新築祝い】
新居へ招かれた時に行うお祝い。
ストーブや赤い花など、火を連想させるものは避ける。
【快気祝い】
病気やケガが全快した際に、入院や療養中にお見舞いをもらった人やお世話になった人に対して、退院や完治の報告を兼ねて贈る。
お見舞いでもらった3分の1〜半額が目安とされる。

※写真はPhotoACより
【法事】
通夜・葬儀・告別式など、忌中にもらった香典へのお礼を「香典返し」と言う。
元々は四十九日法要が終わり一段落したところで、無事終わったという報告の意味合いも込めて贈るものとされてきたが、最近では金額のチェックや送り先の管理などの手間を省くため、葬式当日に香典返しを渡す「当日返し(即日返し)」が増えている。
香典返しには「不祝儀を後に残さない」という考え方から、使えば無くなる「消えもの」を贈るのが好ましいとされる。
お茶やコーヒー、海苔、お菓子のような食品類、石鹸や洗剤、タオルなどが定番で、今や一番人気なのは、軽くてかさばらず、好きなものを選んでもらえるカタログギフト。
逆に、生肉や生魚、お酒などの嗜好品、お祝いに使われる鰹節や昆布などはふさわしくないとされる。

※写真はPhotoACより
【引越挨拶】
旧居と新居それぞれの近所の人に、挨拶品として簡易なギフトを贈る。
タオルや洗剤などの消耗品や、日持ちするお菓子などが喜ばれる。
「引っ越し蕎麦」は江戸時代に始まった風習で、当初は餅や小豆粥が配られていたが、より低価格な蕎麦が配られるようになったとのこと。
「おそばに越してきました」「(蕎麦の麺のように)細く長くよろしくお願いします」との意味を込めた縁起物という説もある。

※写真はPhotoACより
【母の日・父の日】
「母の日」は毎年5月の第2日曜。
もともとはアメリカである少女が亡くなった母親を追悼するため、教会で白いカーネーションを配ったことから始まった。
日本へは明治時代の終わりごとに伝わった。
「父の日」は毎年6月第3日曜。
アメリカで父に感謝する日もあるべきだと牧師協会に願い出があったことから国民の休日となったそう。
【敬老の日】
毎年9月の第3月曜。
国民の祝日に関する法律(祝日法)では、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」日と定められている。
家族や親族が集まって食事会をしたり、プレゼントを贈ったりしてお祝いする。
【誕生日】
日本ではもともと「数え年」で年齢を数えており、お正月に一斉に歳をとっていたため、誕生日を祝う習慣はなかった。
昭和24年の法律制定により満年齢での数え方が普及して以降、個人の誕生日が祝われるようになった。
誕生日にケーキを食べる習慣は、古代ギリシャが発祥とされ、19世紀にアメリカに伝わり、日本には戦後に伝わったとされる。
【結婚記念日】
結婚記念日を祝うのはもともと欧米の習慣だったが、最近は日本でも1年目、10年目、20年目といった節目の年にお祝いする夫婦が増えている。
金婚式や銀婚式などの大きな節目の年には、親戚や友人を呼んでお祝いすることも。

※写真はPhotoACより
【バレンタインデー・ホワイトデー】
2月14日のバレンタインデーは世界的に知られているが、恋人や友人へチョコレートを贈るのは日本ならではの文化。
海外では、恋人同時や夫婦同士で贈り物をしたり、男性から女性へ贈ったりするなど、さまざまな習慣がある。
3月14日のホワイトデーは、「贈り物をもらったらお返しをする」という日本人ならではの習慣から生まれたとのこと。

※写真はPhotoACより
【クリスマス】
12月25日に行われる、「イエス・キリストの降誕祭」に由来する世界的なイベント。
キリスト教徒の多い国で盛大に祝われる。
クリスマスに子どもにプレゼントを持ってくる「サンタクロース」のモデルになったのは、キリスト教の聖人である聖ニコラウスとされる。

※写真はPhotoACより
【お土産】
旅行土産として菓子を周囲の人に配ることは日本では一般的で、アジア圏でもそのような習慣があるが、欧米では自分のために土産を買っても、親族や会社の人に土産を配ることはないそう。
日本の全国各地で地方銘菓が発達した背景に、旅行に行ったことの報告として各地の菓子を土産として配る文化があると考えられる。

※写真はPhotoACより
<参考サイト>
・「カジュアルギフト」とは。普通のギフトとはどう違う?
https://www.ringbell.co.jp/giftconcierge/5936
・ギフトの分類
https://www.gift-kenkyu.com/knowledge/5426/
・内祝いとは?内祝いの種類やお返しとの違いとは
・お祝いの名称と説明
https://www.naire-sikisai.com/info/celebration.html
・お祝い事での注意点は何がある?贈り物や式でのマナーなどを解説!
https://sandc-sapporo.com/column/celebration_precaution/
・香典返しを当日にするのはマナー違反?葬儀の際に当日返しを行った場合とオススメギフトを紹介します。
https://www.giftroom.jp/memorial/memorial-manners/koudengaeshi-touzitsukaeshi.html/
・香典返しの品物は何が良い?
・引っ越しそばの豆知識
・母の日に込められた意味とは?花やプレゼントと一緒に感謝の気持ちを贈ろう
https://web.hh-online.jp/hankyu-food/blog/lifestyle/detail/001487.html
・敬老の日を簡単解説!意味や由来、子どもと一緒に楽しむ方法も紹介
https://web.hh-online.jp/hankyu-food/blog/lifestyle/detail/000795.html
・誕生日を祝うようになったのはいつから?由来や風習を知ろう
https://shinbun20.com/oiwai/birthday/tanjoubi/yurai-tanjyobi/
・バレンタインデーの起源とは?海外と異なる日本のバレンタイン事情
・クリスマスとは? クリスマスの由来や起源などを知ろう
・外国人旅行者から学ぶ日本の魅力 [コラムvol.194]
https://www.jtb.or.jp/researchers/column/column-traveler-shopping-aizawa/
③ 「欲しい!」と思われる贈答品の代表格とトレンドは?
お歳暮やお中元の贈り物に食べ物が多いのは、日本の贈答文化が神様へのお供え物を分け合って食べた「供食」の風習を受け継いでいるからとも言われています。
これまでは洋菓子やブランド調味料など高級感のあるものがよく選ばれていましたが、最近では健康志向の高まりを背景に、毎日の生活で使えるもの、素材の品質などにこだわったものへと、贈り物のトレンドが変化しているそうです。
贈り物の代表格である縁起の良い食品について、いくつか調べてみました。
【素麺】
素麺は、お中元の定番ギフトとして長年親しまれています。
素麺の起源とされる「索餅(さくべい)」を神様に供えて流行病がおさまったという古代中国の故事から、日本にも七夕に無病息災の願いを込めて素麺を食べる習慣が根付いたと言われています。
平安時代には宮中の作法と儀式として七夕に素麺をお供えしていたそうです。
またお盆に素麺をお供えしたり行事食として食べたりする風習が日本各地にあります。
無病息災の願いに加え、地域により、細長い形状から「幸せや喜びが細く長く続く」という縁起を担ぐ意味や、ご先祖の魂がお土産を持ち帰るための背負い紐の役割、またご先祖が精霊馬に乗って帰る時の手綱の役割をするというもの、など様々な意味があります。
江戸時代には素麺は将軍に献上されるほどの高級品でした。
日持ちがよく、夏の暑い時期に涼を感じられる実用的な面からも贈答品として選ばれてきました。
【昆布】
昆布は「よろこぶ(喜ぶ)」の語呂合わせから、縁起物として贈答品に選ばれます。
また古くは「広布(ひろめ)」と呼ばれていたことから、「お披露目」「披露宴」などの意味がかけられ、結婚式などの祝いごとでも重宝されるようになりました。
昆布は繁殖力が強いことから、子孫繁栄などの意味もあるとされます。
【カツオ節】
カツオの背側から作られるカツオ節は「雄節」、腹側は「雌節」と呼ばれ、それらを合わせるとぴったり重なることから夫婦円満の象徴とされます。
また、重ねたものが亀の甲羅のように見えることや、切り口が樹齢の長い松の年輪に似ていることから、健康長寿を連想させます。
漢字で「勝男武士」と書かれることもある、縁起の良い食材です。
【干しシイタケ】
シイタケはゆっくり大きく成長することから、成長や繁栄の象徴とされています。
昔は高価で貴重なものだったため、神様へのお供え物として珍重され、特別な席の食事に使われてきたそうです。
シイタケを亀の甲羅の形に切った「亀甲シイタケ」には、健康長寿への願いが込められています。
※写真はPhotoACより
【米】
「米」の漢字の成り立ちは「八十八」が語源と言われ、末広がりを表す縁起のよい「八」が使われることから縁起が良いとされます。
毎日食べるものでもあり、いつ贈っても喜ばれます。
【バウムクーヘン】
長い年月をかけて育まれた大木の年輪を模しており、「長寿」や「繁栄」、また「夫婦中が年輪のように末永く続く」という意味が込められ、敬老の日や結婚のお祝いとして人気の縁起物です。
【マドレーヌ】
2枚の貝殻を合わせた形から「夫婦円満」の意味が込められ、結婚祝いに用いられます。
【金平糖】
見た目が華やかで長期保存もでき、じっくり手間をかけてつくられることから「ゆっくりと家庭を築き上げていく=夫婦円満」の意味が込められています。
【紅白饅頭】
日本では紅白が祝いの色とされてきました。
赤は「生命の誕生」、白は「人生の終わり」を表し、「二つが揃うことで人生そのものを象徴する」ことに由来するという説があります。
【シャンパン】
上品で華やかなゴールドの色がお祝いごとにふさわしく、またグラスに注ぐと絶え間なく立つ泡が「絶えない幸せ」、パチパチと泡のはじける音が拍手を連想させ「祝福」をイメージするとされます。
※写真はPhotoACより
<参考サイト>
https://www.shop.post.japanpost.jp/column/ochugen/ochugen_teiban.html
・そうめん(素麺)はお中元の人気ギフト!意味を知り丁寧に贈ろう
https://business.mistore.jp/magazine/article/6128
・昆布が縁起物である理由は?香典返しもOK?贈る意味や由来も解説
・かつお節はギフトにぴったり!縁起物として知られているその理由とは?
https://www.maru-yo.co.jp/column/5606/
・しいたけで運気アップ!開運食材としての魅力とおすすめレシピ
・おせちのしいたけはこれで決まり!健康長寿の意味を持つ「亀甲椎茸」
https://www.osechiya.aussie-fan.co.jp/osechi-imi/shiitake-kazarigiri/
・贈り物として注目度アップ?シイタケのギフト需要とは
・結婚祝いに贈りたい縁起のよい食べ物とは?喜ばれる選び方も
https://www.handamen.com/blog/wedding_gift/
・お取り寄せしたい縁起のいいお菓子20選!理由や選び方のコツも紹介
https://web.hh-online.jp/hankyu-food/blog/sweets/detail/002882.html
④ あっと驚く世界の贈答文化
お歳暮やお中元が日本特有の文化であるように、国が違えば贈り物に関する常識や意識も大きく異なるようです。
日本人からすると合理的な面やロマンチックする面などいろいろと驚きのあるものもありますが、ネットで調べてすぐに見つかるネタですが、いくつか調べてみました。
でも、世界に共通して言えるのは、贈答文化は相手を思いやる気持ちがベースにあるというのは変わりませんね。
【韓国】
旧正月の「ソルラル」と旧暦8月15日の「チュソク」がギフトシーズン。
帰省に合わせて、日頃お世話になっている人に食品や日用品などを贈ります。
また、「ぺギル」と呼ばれる100日記念日があり、子どもが生まれて100日のお祝いには 「ペギルパンジ」という24金の指輪が贈られるそうです。
カップルは、付き合い始めてから100日ごとにお祝いをします。
ペアルックやペアアクセサリーなど、SNS映えを意識した贈り物が人気とのこと。
【中国】
旧正月(春節)に、現金を「紅包(ホンパオ)」という赤い封筒に入れたり、ギフトを赤い紙で包んだりして贈る習慣があります。
また中秋節には、お世話になった人に「月餅」を贈る習慣があるそうです。
中国人のお返しは1.5倍が基本とのことです。
【タイ】
1月1日の「正月」、1月下旬〜 2 月中旬の「中国暦の旧正月」、4月13〜15日までの「ソンクラン(タイ旧正月)」と3つのお正月があるため、11月中旬〜4月がギフトシーズン。
色とりどりのバスケットに食品、飲料、お菓子類が山盛りに詰め込まれた「グラチャオ」を親戚や取引先に贈るそうです。
【ベトナム】
旧正月の「テト」には子どもにも大人にもお年玉を贈る習慣があり、テトの前にはお世話になった人にギフトを贈る「クワテト」という習慣もあるそうです。
また男性から女性にギフトを贈る日が、バレンタインデーに加え、3月8日の「国際女性デー」、10月20日の「ベトナム女性の日」と3回もあるそうです。
【インド】
ヒンドゥー教の新年を祝うお祭り「ディワーリ」が毎年10月末〜11月初旬に行われ、日頃お世話になっている人や取引先にギフトを贈る習慣があるそうです。
また結婚祝いには、金のアクセサリーや家電製品など豪華なギフトが贈られます。
贈り物が富の象徴であり、ステータスアピールの意味を持つ文化だそうです。
【アメリカ】
感謝の気持ちを表す日がいくつかあり、「母の日」「父の日」の他、職場でボスから秘書へギフトを贈る4月最終水曜日の「セクレタリーデー」、秘書からボスへ10月16日の「ボスデー」などがあります。
また誕生日や結婚式、出産祝いなどで、欲しいものリストを事前に作成し招待客に共有する「ギフトレジストリ」が一般的。
効率的で、贈る側も受け取る側も悩まない合理的なシステムです。
【フランス】
フランス人が選ぶ三大ギフトは「花・チョコレート・ワイン」とのこと。
花は「言葉」であり「感情」のメッセージであるとして、贈る際には本数や色に細心の注意を払うそうです。
白い菊は死者への花として避けられます。
フランスならではのギフトの日が、5月1日の「ジュール ドゥ ミュゲ」。
家族や恋人、友達に「幸せになって」の思いを込めてミュゲ(スズラン)を贈るそうです。
【イタリア】
恋人へのプレゼントには、香水やアクセサリーなどに自作の詩や手書きのラブレターを添えるのが珍しくありません。
香水を贈ることには「私を感じていてほしい」という意味合いを込めることもあるそうです。
また、クリスマスには集まった家族や友人だけでなく、日ごろからお世話になっている人にプレゼントを贈るそうです。
【ドイツ】
ラッピングに全力を注ぐ文化。ナチュラルでセンスのある、クラフト紙や麻紐といった再利用可能な素材が好まれています。
「包み=思い出」として、もらう側も包み紙を捨てずに大切に保管しておくのが一般的とのことです。
【スペイン】
2月14日のバレンタインデーの他、カタルーニャ地方では4月23日の「サン・ジョルディの日」に女性が男性に本を贈り、そのお返しに男性から女性に真っ赤なバラの花が贈られます。
またバレンシア地方では10月9日の「聖ドニスの日」に、男性から恋人や妻、母親に愛の印として絹のスカーフに包まれたマジパンを贈るなど、愛を伝える日が多くあります。
※写真はPhotoACより
<参考サイト>
・世界のプレゼント文化が面白すぎた件|アメリカ、フランス、韓国
https://gditcf.com/world-gift-culture/
・国別 贈り物上手になるためのヒント
https://www.marks.jp/shop/markstyle/column/giftmanners2/
・知ってる?国によってこんなに違うギフトマナー
https://www.club-sunstar.jp/article/column/oral/2519/
⑤ 《石井製麺所のギフトセット紹介》手延べバラエティ〈冬〉セット 編
石井製麺所の代表作をしっかりと味わっていただきたく、
●手延べ素麺(6束入り)×2袋
●手延べ素麺 太麺(6束入り)×2袋
●手延べ麺 蕎麦風味(6束入り)×2袋
●手延べ半生うどん×5袋
●味醤油(360mL)×1本
をセットにした「手延べバラエティ<冬>セット」です。
ボリュームたっぷりで、温麺でも冷やし麺でも美味しい手延べ麺をセット。
万能出汁の「味醤油」をセットしているので、冷やし麺ならお好みの濃さに希釈し、つけつゆとしてお召し上がりいただけます。
もちろん温かいお出汁で食べたい場合でも、お好みの味に希釈して火を通せば、ささっと温麺のできあがりです。
その他にもおでんや煮物、お料理の隠し味などにも使えて大変便利な一品です。
寒い日のお食事で、鍋料理にはぜひ「半生うどん」を一緒にお召し上がりください。
鍋焼きうどんにも、鍋の〆のうどんにもぴったりですよ。
年越しにはつるつるもちもちとした「手延べ麺 蕎麦風味」もおすすめですよ。
年末年始のお食事の機会に大活躍の美味しい手延べ麺のセットはいかがでしょうか。

《石井製麺所オンラインショップ》 https://141seimen.thebase.in
《手延べバラエティ〈冬〉セット》
『お!いしい けんぶんろく』について
本ブログでは、新製品開発のためにデータベース的にいろいろな素材や成分について調べたものを綴ったものです。色々な食品やそれにまつわる産地を調べたり、食べ方を探求したり、将来的には実際に産地に行って交流を深めたり…そんなことができれば良いなと考えています。まずは勉強からと言うことで、小豆島もそのひとつですが、日本の素麺や麺類について調べながら、幅広く食品の知識を広げることができれば良いなと考えています。もし、間違いなどあれば、ご指摘ください。たくさんの方の“素麺のデータベース”になればと考えています。
色々な情報を紐解きながら…なので、間違いや勘違い、伝承だと色々な解釈があったりすると思いますので、優しい気持ちで見守っていただき、一緒に学べる場にできれば幸いです。

