小豆島の手延べ素麺、その歴史の跡を探して…
今回は殿川をさらに上流に向かいました😃
殿川ダムから車で上へ上へと。
道路脇から見下ろすと、山の木々の隙間から川の流れが見えます。
しばらく進むと目当ての建物が!
こちらは「殿川水天宮」。
事前に調べたところによると、別名「毘盧遮那大龍神(びるしゃな)」と呼ばれるそうで、
幕末から明治にかけて、このあたり(中山地区)の製粉業者の皆さまに信仰されていた神様だそうです。
当時の製粉方法は石臼によるもので、動力として水車が用いられていました。
その水車を回すために水と川は不可欠な存在。
川の流れを龍に見立て、「水車の神」として信仰されていたのだと思います。
場所は川のかなり上流ですが、水量も豊富に見えます。
綺麗に澄んだ水で、この光景は昔と変わらないものなのでしょうか。
赤い橋を渡った先に本殿がありました。
丁寧に管理されているようで、お供え物の様子からも最近お参りされた方がいらっしゃるようです。
資料では毎年7月6日に神事が行われていたそうです。
今となっては製粉業はなくなってしまいましたが、現在も神事は行われているのでしょうか。
ただでさえ小豆島は水不足で悩まされていたはず。
ダムが整備されるまでは、私の子どもの頃も断水がありました。
水は製粉業者、ひいては素麺業者にとっても大切なものだったはずです。
当時は神様への祈りも生業の一部。
自分たちの命をつなぐ、大事な大事な祈りの場ということでしょうか。
原料の調達が便利になるにつれて、こういった慣習も薄れてきたのだと思います。
便利になり、品質も向上するのは喜ばしいことですが、
その一方で昔の人々が大切にしていたものを守り伝えることも、
小豆島そうめんの担い手として大事な役割です。
次回はいよいよ水車とご対面です😄
小豆島の伝統産業のひとつ、手延べ素麺。
農家さんの冬の収入源として、奈良県の三輪地方から技術を持ち帰り、
小豆島素麺の歴史がスタートしました。
その歴史は400年を超えて、私たち石井製麺所もその歴史の50年を担ってきました。
とはいえ、知識としてその歴史は知っていても、身のまわりでその歴史を感じ取ることはできません。
資料によると、昔は小麦の栽培および小麦粉の製粉も島内で行っていたそうです。
製粉には石臼と水車が活躍していましたが、その跡は見たことがなく…
今回はその昔、製粉が盛んだった中山地区、肥土山地区を歩いてきました。
こちらは殿川ダムから下流側を見た風景。
どうやら伝法川および殿川流域が製粉の中心地だったそうです。
なかなかその形跡を見つけることができなかったのですが、
伝法川沿いに上流に向かって歩いていると…
ありました、石臼です!
これまではまったく気づかなかったのですが、
ひとつ見つけると土手や家の軒先、駐車場の片隅にたくさん落ちている(置かれている?)のを見つけられるように…
はっきりと溝が残っており、きれいにすればまだ使えそうです😄
今の製粉技術の方が進歩していると思いますが、石臼で挽いた小麦粉はどんな感じになるのか興味が湧いてきます。
肥土山農村歌舞伎の桟敷席脇にも😲
いろいろな場所に、たくさんの石臼を見つけることができました。
昔の農家さんにとっては小麦だけに限らず、石臼が生活の一部として使われていたのだと思います。
近所では見たことがないだけに、同じ小豆島であっても、地域ごとに生活様式・文化の違いを感じます。
川沿いに立ち並ぶ民家、広がる田畑とともに、
「農閑期を支えた手延べ素麺」というルーツに触れたように思います。
次回は、殿川をさらに上流に向かってみます!
昨日、夕飯を食べながらテレビを見ていると、
とある飲食店様の新商品開発物語が流れていました。
「画期的な新商品を生み出すために、繰り返された試作は300回以上!」
製麺所の人間として、とても刺激になりました!
ただいま、石井製麺所では来夏に向けた素麺づくりと並行して、新商品の開発しています。
手延べそうめんは、その工程の都合上、試作の回数を重ねることが難しい…
小麦粉を練る機械が大きいので、大量の素麺ができてしまうからです。
そこで試作するときは、ボウルに小麦粉を入れて、“手ごね”でつくっています。
この量なら試作を繰り返して、納得のいく素麺づくりができます。
やはり実際につくってみないと分からないことがあるもの。
手は疲れますが、それ以上に小麦粉の変化を直に感じられるのが楽しかったりもします😆
石井製麺所では、お客様の声から新商品のヒントをいただいています。
パスタを食べたいとのお声をきっかけに、「手延べパスタ」をつくったこともあります。
まだ商品化には至っていませんが、
試作品のパスタで「トマトアラビアータ(?)」をつくってみました!
モチモチ食感で、味付けも上手くいったようで美味しかったです😄
いつか皆様にも召し上がっていただけるようにと思っています。
これからもお客様の声をお聞かせいただけると幸いです。
(お電話だけでなく、お振込用紙に一言コメントをいただけるお客様もいらっしゃいます😊)
自宅の庭で育てている「しょうどしま長命草」。
最近の厳しい寒さにも負けず、相変わらずどんどんと新しい枝葉が伸びています。
水やりも普段の雨で十分なのか、
ここ最近は根元から伸びる余分な葉(光が当たらなくて黄色っぽくなる)を取り除くだけ。
手のかからない、元気な子たちです。
成長を続けるので、長命草の活用法を考えている今日この頃。
今日は市販のごまドレッシングに長命草を加えた、
お手軽長命草ドレッシングをつくってみました。
つくり方は簡単。
フードプロセッサーで細かくした長命草を、
市販のごまドレッシングと和えるだけ。
ペースト状の仕上がりで、結果的にはドレッシングというより、
肉や魚をディップして食べるとぴったりな一品になりました。
にがみが強いと言われる長命草ですが、
調理次第でにがみは気にならず美味しく食べることができます。
とはいえ普段の生活に健康野菜として取り入れるには、
まだまだマイナーな野菜というのが難点ですね。
スーパーの野菜売り場に並ぶことはまずないですから…
「しょうどしま長命草素麺」は、そんな長命草を手軽に食べてほしいと想いを込めてつくっています。
長命草初心者の方にオススメですよ。
今年も残すところあと僅かになりました。
本日は今年最後の「しょうどしま長命草素麺」の製造日でした。
きれいな緑で美しい麺に仕上がりました!
つくる度に製造の腕が上がっているようで、製造過程もきれいになりました。
「過程が美しければ、できあがった麺も美味しいはず」という考えのもと、
日々、工程の改善に努めています。
「しょうどしま長命草素麺」は、豊富な栄養を含む長命草を練り込んで、
着色料を使うことなく、手延べ製法にこだわって仕上げた一品です。
“毎日でも食べていただきたいお素麺”として、オススメしております😄
一般的な素麺と違って、洋風、中華風といった味付けにもよく合うのがオススメポイント。
夕食の一品として、本日はチキンコンソメスープでいただきました😊
太目の麺になっているので、食べ応えもあります。
2021年の「健康祈願」と銘打って、
我が家の年明け素麺には「しょうどしま長命草素麺」を食べようと思います!
「しょうどしま長命草素麺」ご購入はこちら
本日、ご紹介するのは「半生うどん」です😊
讃岐うどんで有名な香川県ですが、小豆島には「手延べ素麺をつくる製麺所ならでは」のうどんがあります。
それがこの「半生うどん」。
袋のなかに8の字にうどんが入っています。
「末広がりの八の字でおめでたいうどん」と勝手に信じています😄
石井製麺所では、素麺と同様に「乾燥」の工程にこだわり、
天候に応じてベストな乾燥具合を見極め、その日のうちに袋詰めしています。
このうどんが、冬の夕食で大活躍します。
石井家では鍋の〆にうどんが定番です。
事前にうどんを茹でておいて、鍋のダシに投入してひと煮立ち。
自慢のうどんはよくダシが馴染み、煮ても形が崩れず、最後までつるつるでコシの強い、
鍋の〆にぴったりなうどんです!
(今回はネギの代わりに、自宅で育てた「しょうどしま長命草」を刻んで入れてみました😋)
鍋を食べることが増えるこの季節、
いつでも食べられるようにうどんをストックしておくのもオススメですよ😄
寒くなってきましたね。
素麺は天日干しの工程があるので、半分屋外での作業になります。
風があると寒いので上着を着たいところですが、けっこう動き回るのでうっすらと汗をかくくらいになります。
なので体を冷えないように体調管理に気を配っています。
この時期になると食べたくなるのが「鍋」と「にゅうめん」。
特に我が家では夕食の「にゅうめん」が大活躍します。
本日は「手延べ麺 蕎麦風味」を使ったにゅうめんです。
手延べ製法でつくる蕎麦は、なめらかな舌触りが一番の特徴です。
茹でのびしにくいので、ごはんやおかずと一緒に、ゆっくりと食べ進めることができるのも嬉しいところ。
家族全員、最低でも1杯はおかわりする一品。
茹で時間はおよそ5分で、素麺より少し長めですが、
茹でてからザルにあげておけば、時間が経っても美味しくお召し上がりいただけます。
毎日の食卓はもちろん、年末の年越し蕎麦にもいかがですか?
しょうどしま長命草(ちょうめいそう)が順調に育っています!
二本の茎の根本から覗いていた葉がどんどん伸びて、
前回の写真から2週間くらいで心もとない感じがなくなってきました。
葉っぱの一枚一枚の緑が色濃く、生き生きしている印象です。
さらに3週間ほど経つとこんな姿になりました!
最初の不安はどこへやら、たくましい姿に育っています。
土が長命草に合っていない可能性もありましたが、
少なくともある程度大きくなってからは問題なかったようです。
もう少し成長したら、下側の葉から食べてもよさそうです。
ただ、この先に花も咲いてくるそうなので、無理に収穫せずに、将来に備えて収穫よりも成長させることに集中したいですね。
9/26・27の二日間にわたって、長野県菅平高原の「菅平高原スポーツランド サニアパーク菅平」で開催されたアーチェリーの全国大会、『SUMMER SHOOT’20』(サマーシュートニーゼロ)に協賛・出店いたしました。
新型コロナの影響で、インターハイやリーグ戦など主要なアーチェリー大会が中止になってしまいました。
「日々、目標に向けてがんばって練習している高校生や大学生のために、何かできることはないか」
そんな想いから、大学の後輩が中心になって立ち上げた大会です。テーマは「諦められない夏」!
私も元アーチェリー選手、今はそうめん屋として、試合にもお店にも参加させていただきました。
無料の「軽食そうめん」(スタッフの方から「わんこそうめん」のネーミングをいただきました!)も好評で、おかわりをしてくれた選手もいらっしゃいました。
一方、試合は大学以来、およそ8年ぶり!72本の矢を射ち切ることに必死でしたが、無事に射ち終えることができました。
やっぱりアーチェリーは楽しいです。的の真ん中に矢の当たる感触は現役の頃のままでした。
私自身、今の自分があるのはアーチェリーのおかげと思えるほど、大学時代はアーチェリーに打ち込みました。
今回、少しでも私を育ててくれたアーチェリーに恩返しができたのではと思っています。
そのチャンスをいただいた主催「DYNASTY ARCHERY」の加藤様、イベント運営会社「株式会社stand up A guy’s」の竹倉様、雨の中、初めての試みを成功させるために奔走されたスタッフの皆様、誠にありがとうございました。新型コロナの影響が色濃く残る状況下で、来場者の健康管理に配慮し、当日も対策を徹底されていました。
試合で同じ的を射っていた大学生に話を聞くと、今もまだ大学構内に入ることができず、アーチェリー場が使えないため思い通りの練習ができない日々が続いているそうです。
もちろん、新型コロナで苦しんでいるのは学生だけではありません。しかし、何かに情熱をもって目標のために頑張っている高校生・大学生、その青春が犠牲になるのはやはり残念でなりません。
新しい生活様式が望まれ、これといった正解の見えない世の中ではありますが、たとえ手探りでもよりよい方法を模索し、トライアンドエラーを繰り返すしか前に進む方法はありません。
まさに「諦められない夏」。
その挑戦の成果が、この『SUMMER SHOOT’20』だったのだと思います。
一日でも早く、思いっきり青春できる日が戻ることを願って…
DYNASTY ARCHERY様 → https://www.proshop.official-dynasty.com/
株式会社stand up A guy’s様 → http://www.event-suguys.com/
自宅の庭で栽培している「しょうどしま長命草(ちょうめいそう
)」。
やっと明るい兆候が!
二つに分かれた茎の間から、
新しい葉が出てきました。
こんな風に成長していくんですね。
茎の裂け目の内側に、新しい葉が折り重なって収納されています。
ここから周りの葉のように、茎が伸び、葉を広げるのかと思うと、エネルギーを内側に貯めているように感じます。
葉が枯れてしまったときは、「やはり土が合っていないのか」と
心配になりましたが、長命草と土が馴染んできたのでしょうか。
まだまだ油断できませんが、アドバイスの通り追肥は我慢、
水やりは欠かさず見守りたいと思います。